毎日使う洗濯機、ちゃんと掃除していますか?「洗濯機は水と洗剤を使っているから、自然とキレイになっているでしょ」と思いがちですが、実はそれ大きな間違いです。洗濯槽の裏側には、黒カビや洗剤カス、皮脂汚れがびっしり付着していることがあります。定期的な掃除をサボると、洗濯物に臭いがうつったり、黒いワカメのようなカビ片が付着したりする原因に。この記事では、洗濯機の各パーツの掃除方法、おすすめの掃除頻度、効果的なクリーナーの選び方までしっかり解説します。

洗濯機の掃除が必要な理由
洗濯機を掃除せずに放置すると、次のような問題が起こります。
まず、洗濯槽の裏側に黒カビが繁殖します。洗濯槽の表面はキレイに見えても、裏側は水が溜まりやすく、洗剤カスや柔軟剤の残りがカビの栄養源になります。このカビが洗濯中に剥がれて洗濯物に付着すると、あの黒いワカメのようなものが衣類にくっつくわけです。
次に、雑菌の繁殖による臭いの問題があります。洗濯しても取れない嫌な臭いの原因は、洗濯槽内で増殖した雑菌であることが多いです。
さらに、汚れた洗濯槽で洗った衣類は、見た目はキレイでも菌が付着している可能性があります。特に赤ちゃんの衣類やタオル類は肌に直接触れるものなので、清潔な洗濯槽で洗いたいものです。
洗濯槽の掃除方法(メインの掃除)
洗濯機掃除のメインは「槽洗浄」です。塩素系と酸素系、2種類のクリーナーがあり、それぞれ特徴が異なります。
塩素系クリーナーを使った槽洗浄
塩素系クリーナーは殺菌力に優れ、カビや雑菌を強力に除去します。使い方は非常に簡単です。
1. 洗濯槽の中に直接クリーナーを投入する(洗剤投入口ではなく槽の中へ)
2. 「槽洗浄コース」を選んでスタート
3. あとは終わるまで待つだけ
槽洗浄コースがない機種の場合は、高水位まで水を溜めてクリーナーを入れ、「洗い」コースで5〜10分回してから2〜3時間放置し、その後「すすぎ→脱水」で仕上げます。所要時間は機種によって異なりますが、3時間〜11時間程度です。
酸素系クリーナーを使った槽洗浄
酸素系クリーナー(過炭酸ナトリウム)は、発泡力で汚れを剥がし取るタイプです。塩素の臭いが苦手な方や、ドラム式以外の縦型洗濯機を使っている方に向いています。
1. 40〜50度のお湯を高水位まで溜める
2. 酸素系クリーナーを投入
3. 「洗い」コースで5〜10分回す
4. 3〜6時間放置(できれば一晩)
5. 浮いてきた汚れをネットですくい取る
6. 「すすぎ→脱水」を2〜3回繰り返す
酸素系は汚れが目に見える形で浮き上がるので、どれだけ汚れていたかが実感できます。住友林業の公式メディア(https://sfc.jp/ie/myhome/articles/sentakuki20230831/)でも丁寧に解説されています。
塩素系と酸素系のクリーナーは絶対に混ぜないでください。有毒ガスが発生する危険があります。また、ドラム式洗濯機では酸素系クリーナーが使えない機種もあるため、取扱説明書で確認しましょう。

洗濯機の各パーツ別掃除方法
槽洗浄だけでなく、各パーツの掃除も重要です。
糸くずフィルター・排水フィルター
フィルターに溜まったゴミや糸くずは、洗濯のたびに取り除くのが理想的です。フィルターを取り外し、溜まったゴミを除去して、古い歯ブラシなどで細かい汚れを擦り落としましょう。ぬめりがある場合は、食器用中性洗剤を使って洗い、しっかり乾かしてからセットしてください。
洗剤投入口・柔軟剤投入口
洗剤や柔軟剤の投入口は、固まった洗剤カスが溜まりやすい場所です。取り外せるタイプなら外して、ぬるま湯に浸けてから歯ブラシで擦ると簡単に落ちます。取り外せないタイプは、湿らせた布で拭き取りましょう。
フタ・パッキン周り
ドラム式洗濯機のドアパッキンは、ゴミや髪の毛が溜まりやすい場所です。乾いた布やウェットティッシュでこまめに拭き取りましょう。パッキンの裏側にカビが生えている場合は、カビ取り剤を塗布して数分放置してから拭き取ります。
排水口
排水口のフタやトラップを外し、溜まったゴミを除去します。排水口自体の汚れには、市販のパイプクリーナーが効果的です。こちらは2〜3ヶ月に1回程度の掃除で十分です。
本体の外側
ホコリや汚れが溜まりやすい上部や背面も忘れずに。固く絞った布で拭くだけでOKです。
洗濯機掃除の適切な頻度
それぞれの掃除をどれくらいの頻度でやればいいのか、まとめておきます。
槽洗浄:月1回が目安。忙しい方でも最低2ヶ月に1回は実施しましょう。
糸くずフィルター:毎回の洗濯後が理想。最低でも週1回。
洗剤投入口:月1回程度。
パッキン周り:週1回程度。
排水口:2〜3ヶ月に1回程度。
外側の拭き掃除:気になったときに適宜。
月初めや月末など、自分なりのルールを決めて槽洗浄の日を設定しておくと、忘れずに続けられます。スマホのリマインダー機能を使うのもおすすめです。

洗濯槽クリーナーの選び方
クリーナーにはいくつかの種類があるので、目的に合ったものを選びましょう。
メーカー純正クリーナー
パナソニック、日立、東芝、シャープなど各メーカーが自社の洗濯機に最適化したクリーナーを販売しています。価格はやや高めですが、成分や濃度がその洗濯機に合わせて設計されているため、迷ったら純正品を選ぶのが安心です。
市販の塩素系クリーナー
エステーの「洗浄力 洗たく槽クリーナー」やジョンソンの「洗たく槽カビキラー」などが代表的です。手頃な価格で入手でき、殺菌力も十分です。
市販の酸素系クリーナー
過炭酸ナトリウムを主成分としたクリーナーです。100均でも購入でき、コスパに優れています。ただし、ドラム式洗濯機では泡立ちすぎてエラーになる場合があるため注意が必要です。
衣類用塩素系漂白剤で代用可能?
衣類用の塩素系漂白剤(ハイターなど)でも槽洗浄は可能です。ただし、専用クリーナーに比べると洗浄成分の配合が異なるため、できれば洗濯槽専用のクリーナーを使うことをおすすめします。CLAS(https://clas.style/article/2322)でもクリーナーの選び方が解説されています。
洗濯機を清潔に保つためのプラスアルファの工夫
普段の使い方を少し工夫するだけで、洗濯機の清潔さをキープできます。
残り湯洗濯は「洗い」のみに:お風呂の残り湯を使う場合は「洗い」工程のみにし、「すすぎ」は必ず水道水で行いましょう。残り湯には雑菌が含まれているため、すすぎに使うと衣類に菌が残ります。
洗濯物を洗濯機に溜めない:汚れた衣類を洗濯カゴ代わりに洗濯機に入れておくと、洗濯槽内の湿度が上がり雑菌が繁殖します。洗濯カゴを別に用意しましょう。
洗剤は適量を守る:多く入れても洗浄力は上がりません。すすぎ残りが増えるだけです。
脱水後はすぐに干す:洗い上がった衣類を洗濯機の中に長時間放置するのは、雑菌繁殖の原因です。

よくある質問(Q&A)
Q. クエン酸や重曹で洗濯槽掃除はできますか?
クエン酸は水垢やカルシウム汚れに効果がありますが、カビに対する効果は限定的です。重曹も洗浄力は穏やかで、本格的なカビ除去には不向きです。汚れがひどい場合は専用クリーナーを使いましょう。
Q. ドラム式洗濯機の掃除で気をつけることは?
ドラム式は酸素系クリーナーの使用がNGの機種があります。また、ドアパッキンの溝にゴミが溜まりやすいため、こまめな拭き掃除が大切です。
Q. プロのクリーニングはどれくらいの頻度で頼めばいいですか?
定期的な槽洗浄を行っていれば、年に1回程度で十分です。月1回の槽洗浄と年1回のプロクリーニングを組み合わせると、洗濯機を常に清潔な状態に保てます。ユアマイスター(https://yourmystar.jp/c0_1/c1_8/askmeister/217/)でもプロに依頼する目安が紹介されています。
Q. 洗濯機の掃除に「オキシクリーン」は使えますか?
使えます。オキシクリーンは酸素系漂白剤の一種で、過炭酸ナトリウムが主成分です。40〜60度のお湯に溶かして使うと発泡力が高まり、洗濯槽の裏側の汚れを浮き上がらせてくれます。ただし、ドラム式洗濯機では泡立ちすぎてエラーが出る場合があるため、取扱説明書で使用可否を確認してから使いましょう。
Q. 洗濯機掃除を業者に頼む場合の相場は?
縦型洗濯機の分解クリーニングで1万〜1.5万円程度、ドラム式洗濯機で2万〜3万円程度が相場です。分解洗浄では洗濯槽を取り外して裏側まで徹底洗浄するため、市販クリーナーでは落としきれない頑固なカビも除去できます。年に1回程度依頼するのがおすすめです。
槽洗浄を続けても洗濯槽の裏側の汚れが気になるときは、ハウスクリーニング業者に分解洗浄を頼む手もあります。おそうじ革命は、公式サイトで洗濯機の分解クリーニングを案内している業者のひとつです。対象は縦型で、ドラム式は対象外とされているため、お使いの機種が対象かどうかを申し込み前に確認しておきましょう。料金は公式サイトで確認できます。

まとめ
洗濯機の掃除は、月1回の槽洗浄を軸に、各パーツのこまめなお手入れを組み合わせるのがベストです。クリーナーは殺菌力の高い塩素系、汚れを浮かせたいなら酸素系と使い分けましょう。迷ったらメーカー純正クリーナーが安心です。清潔な洗濯機で洗った衣類は、臭いもなく肌触りも良くなります。まずは今月から月1回の槽洗浄を始めてみてください。
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