オイルヒーターは「風が出ない」「静か」「乾燥しにくい」という特徴から、寝室や子ども部屋の暖房として根強い人気があります。一方で「電気代が高い」というイメージも強く、購入をためらっている方は少なくないはずです。実際のところ、オイルヒーターの電気代はどれくらいかかるのか、他の暖房器具と比べてどうなのか。この記事では、オイルヒーターの電気代の実態を正直にお伝えしたうえで、電気代を抑えながら上手に活用する方法や、選び方のポイントをまとめて解説していきます。

オイルヒーターの仕組みと特徴
オイルヒーターは、本体内部に密封されたオイル(難燃性の油)を電気で温め、フィン(放熱板)から放熱して部屋全体をじんわり暖める仕組みです。温風を吹き出すエアコンやファンヒーターとは異なり、輻射熱(ふくしゃねつ)で暖めるため、いくつかのユニークな特徴があります。
オイルヒーターのメリット
- 空気が乾燥しにくい:風を出さないため、エアコンのように空気が乾燥しません。のどや肌が敏感な方にとって大きなメリットです。
- ホコリを巻き上げない:送風がないため、ハウスダストやペットの毛が舞いません。アレルギーのある方やお子さんがいるご家庭に向いています。
- 静音性が高い:モーターやファンがないため、運転音はほぼゼロです。寝室に置いても睡眠を妨げません。
- 安全性が高い:表面温度が約60〜80℃と、電気ストーブなどに比べて低いため、やけどや火災のリスクが低めです。
- メンテナンスフリー:フィルター交換や灯油補給が不要で、基本的にお手入れいらずです。
オイルヒーターのデメリット
- 暖まるまでに時間がかかる:部屋全体が暖まるまで30分〜1時間ほどかかります。速暖性を求める場面には向きません。
- 電気代が高い:消費電力が大きいため、長時間使うと電気代がかさみます。
- 本体が重い:オイルが入っているため10〜20kg前後と重く、頻繁に部屋を移動するのは大変です。
- 広い部屋には不向き:輻射熱で暖めるため、広いリビングには暖房能力が不足しがちです。
オイルヒーターの電気代はいくら?他の暖房器具と比較
オイルヒーターの電気代は消費電力とオン/オフの頻度によって変わりますが、1時間あたり約15〜40円が目安です。一般的な1200Wモデルを「強」で使った場合、1時間あたり約37円、1日8時間で約296円、1か月で約8,880円になります。
暖房器具別の電気代比較(1時間あたり)
- 電気毛布:約0.5〜1.5円
- こたつ:約2〜6円
- エアコン(暖房):約3〜40円
- オイルヒーター:約15〜40円
- セラミックヒーター:約15〜35円
- 電気ストーブ:約15〜30円
電気代だけを見ると、エアコンやこたつのほうがコスパに優れています。ただし、オイルヒーターの価値は「快適さ」にあり、乾燥しない・静か・安全という点を含めてトータルで判断するのが大切です。

オイルヒーターの電気代を抑える5つのコツ
「オイルヒーターは使いたいけど電気代が心配」という方のために、電気代を抑えながらオイルヒーターを活用する方法を紹介します。
1. ECOモード・省エネモードを活用する
デロンギなどの主要メーカーのオイルヒーターには、ECOモードが搭載されています。このモードでは設定温度よりやや控えめに運転することで、約20%の節電効果が期待できます。常にフルパワーで運転するよりも、ECOモードに設定しておくだけで月々の電気代が数百〜数千円違ってきます。
2. タイマー機能で運転時間を管理する
24時間プログラムタイマーを使えば、起床前や帰宅前に自動で電源を入れ、外出中は自動で切ることができます。無駄な運転時間を減らすことが節電の基本です。
3. 窓際に設置する
冬場の冷気は窓から入ってきます。オイルヒーターを窓際に置くことで、冷気が部屋に広がる前に暖められるため、効率的に室温を保てます。
4. 断熱対策を施す
窓に断熱シートを貼る、カーテンを厚手のものに替える、ドアの隙間をふさぐなどの断熱対策をすれば、暖まった空気が逃げにくくなり、オイルヒーターの運転時間を短縮できます。
5. 適切なサイズを選ぶ
部屋の広さに対してオーバースペックなモデルを選んでも電気代がかさむだけです。逆に小さすぎると暖まらず、フルパワーで運転し続けることになります。部屋の広さに合ったフィン数・消費電力のモデルを選ぶことが、結果的に節電につながります。
オイルヒーターの電気代を抑えるポイント
- ECOモードで約20%節電
- タイマーで無駄な運転時間を削減
- 窓際設置で冷気をブロック
- 断熱対策で暖気を逃がさない
- 部屋の広さに合ったモデルを選ぶ
機器の使い方を工夫するのと並行して、電気の買い方を見直すという考え方もあります。Looopでんきは電力会社のひとつで、電気の単価が30分ごとに変わる市場連動型のプランです。単価は市場の状況で変動し、時期によって高くなる場合もあるため、仕組みを理解したうえで公式サイトで内容を確認してみてください。

オイルヒーターの選び方チェックポイント
フィン数と暖房能力
オイルヒーターの暖房能力はフィン(放熱板)の数と消費電力で決まります。一般的な目安は以下の通りです。
- 8〜10畳:フィン8〜9枚、消費電力1200W前後
- 6〜8畳:フィン7〜8枚、消費電力900〜1200W
- 4〜6畳:フィン5〜7枚、消費電力500〜900W
コンクリート住宅は気密性が高いため適用畳数が広くなり、木造住宅は狭くなる傾向があります。
デロンギのモデル選び
オイルヒーター市場ではデロンギが非常に高いシェアを持っています。デロンギのオイルヒーターには複数のシリーズがあり、フィンの形状や機能に違いがあります。
- マルチダイナミックヒーター:オイルではなく金属モジュールで暖めるタイプ。細かい温度制御が可能で、従来のオイルヒーターより約25%の省エネを実現しています。
- ユニカルド:表面温度が約60℃に抑えられた安全設計。小さなお子さんがいる家庭に向いています。
- アミカルド:シンプル操作で使いやすいエントリーモデル。価格を抑えたい方に適しています。
その他のメーカー
デロンギ以外では、ユーレックスやアイリスオーヤマなどもオイルヒーターを展開しています。デロンギに比べて価格が手頃なモデルが多く、初めてオイルヒーターを試したい方にも手が出しやすいです。
アイリスオーヤマのオイルヒーターを買うときは、公式通販のアイリスプラザで探すという方法もあります。暖房器具を含む家電のほか、日用品や食品まで扱う総合型の通販サイトです。会員登録は無料で、送料は1件の商品代金が3,980円(税込)以上なら無料になる条件です。詳しい内容は公式サイトで確認できます。





オイルヒーターが向いている人・向いていない人
向いている人
- 寝室で静かに使いたい方
- 乾燥が苦手な方、のどや肌が弱い方
- アレルギーのある方、小さなお子さんがいるご家庭
- 安全性の高い暖房器具を探している方
- メンテナンスの手間を省きたい方
向いていない人
- すぐに暖まりたい方(速暖性を重視する場合はエアコンやセラミックヒーターが適しています)
- 広いリビングをメイン暖房で暖めたい方
- 電気代をとにかく安くしたい方
- 頻繁に部屋を移動して使いたい方(重い)
オイルヒーターに関するQ&A
Q. オイルヒーターは火事の心配はない?
表面温度が約60〜80℃と比較的低く、炎を使わないため、暖房器具の中では安全性が高いです。ただし、洗濯物を直接かぶせたり、カーテンに接触させたりすると過熱の原因になるため、周囲にスペースを確保してください。
Q. オイルの交換は必要?
オイルヒーター内部のオイルは密封されており、交換やメンテナンスは一切不要です。オイルが劣化することもないため、本体が故障しない限り使い続けられます。
Q. つけっぱなしにしても大丈夫?
オイルヒーターには過熱防止装置が付いているため、つけっぱなしでも安全面での問題はありません。ただし、電気代を考えるとタイマー運転のほうが経済的です。
Q. エアコンとオイルヒーターの併用は効果的?
効果的な使い方です。エアコンで素早く部屋を暖めてから、設定温度を下げてオイルヒーターに切り替えると、乾燥を防ぎながら暖かさを維持できます。
Q. オイルヒーターの処分方法は?
オイルヒーターは内部にオイルが封入されているため、通常の粗大ゴミとして出せない自治体もあります。お住まいの自治体の処分ルールを確認のうえ、家電リサイクルショップや不用品回収サービスを利用する方法もあります。デロンギでは使用済みオイルヒーターの回収サービスを行っているため、公式サイトで確認してみてください。
Q. オイルヒーターとオイルレスヒーターの違いは?
オイルヒーターは内部のオイルを電気で温めて放熱しますが、オイルレスヒーターはオイルの代わりに金属モジュールを使って暖めます。オイルレスヒーターのメリットは、オイルヒーターよりも軽量で暖まるスピードが速い点です。デロンギのマルチダイナミックヒーターがオイルレスタイプの代表的なモデルです。電気代はオイルヒーターと同程度ですが、温度制御の精度が高いぶん実際の消費電力は抑えられる傾向にあります。
まとめ
オイルヒーターは電気代こそ高めですが、乾燥しない・静か・安全・メンテナンスフリーという他の暖房器具にはない魅力を持っています。ECOモードやタイマー機能を活用すれば、電気代を抑えながら快適な暖房環境を整えることが可能です。特に寝室や子ども部屋の暖房として検討している方には、試す価値のある暖房器具です。


暖房器具全体の比較をしたい方はセラミックヒーターおすすめ|すぐ暖まる即暖暖房の決定版も参考にしてみてください。エアコンとの使い分けについてはエアコンおすすめ特集もあわせてどうぞ。
Q. オイルヒーターは結露しやすい?
オイルヒーターは部屋の空気を乾燥させにくいぶん、窓際の結露が起きやすいという声もあります。ただし、これはオイルヒーターが原因というよりも、室内の湿度が保たれた状態で窓の断熱性が低い場合に起きる現象です。窓に断熱シートを貼ったり、結露防止スプレーを使ったりすることで対策できます。
参考リンク:ビックカメラ|オイルヒーターのおすすめ、サキドリ|デロンギのオイルヒーターおすすめ
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