ある日突然、洗濯機が動かなくなった。エアコンから変な音がする。冷蔵庫の冷えが悪い……。家電の故障は予告なくやってきます。「修理に出すべき? 買い替えたほうがお得?」と悩む場面は、誰にでも訪れるものです。
家電の修理費用は、故障内容や機種によって数千円から数万円まで幅があります。メーカー保証の範囲内なら無償修理になるケースもあるので、まずは保証内容を確認することが大切です。
この記事では、家電が故障したときの対処法から、修理費用の目安、メーカー保証と延長保証の違い、修理と買い替えの判断基準まで詳しく解説します。いざというときに慌てないよう、ぜひ目を通しておいてください。
家電が故障したらまずやること
1. 症状を正確に把握する
修理を依頼する前に、具体的にどんな症状が出ているのかをメモしておきましょう。「電源が入らない」「異音がする」「エラーコードが表示される」など、できるだけ詳しく記録しておくと、メーカーへの問い合わせがスムーズになります。
2. 取扱説明書のトラブルシューティングを確認する
意外と見落としがちですが、取扱説明書にはよくあるトラブルと対処法が記載されています。コンセントの抜き差しやフィルターの掃除で直る場合もあるので、まずは説明書を確認してみてください。メーカーの公式サイトにもFAQが掲載されていることが多いです。
特にエアコンはフィルターの目詰まりが不調の原因になっていることも多く、掃除用のグッズを手元に用意しておくと、こうした「掃除で直るトラブル」にすぐ対応できます。
3. 保証書・購入レシートを探す
保証期間内であれば無償修理の対象になる可能性があります。保証書と購入日がわかるレシートや領収書を用意しましょう。購入日が証明できないと、保証期間内でも有償修理になってしまうケースがあります。

家電の修理依頼先と方法
メーカーに直接依頼する
保証期間内であれば、メーカーの修理窓口に直接連絡するのが基本です。メーカー公式サイトに修理受付フォームや電話番号が記載されています。出張修理に来てくれるケースと、製品を送って修理するケースがあります。
家電量販店の修理サービスを利用する
家電量販店の延長保証に加入している場合は、購入した店舗に修理を依頼しましょう。延長保証の内容は店舗によって異なるので、どの範囲まで無償修理の対象になるのか事前に確認しておくことが大切です。
民間の修理業者に依頼する
メーカー保証が切れている場合、民間の修理業者に依頼するという選択肢もあります。メーカー修理より費用が安く済む場合がありますが、純正部品を使わないケースもあるため、品質面ではリスクがあることを理解しておく必要があります。
家電別の修理費用の目安
修理費用は故障箇所やメーカーによって異なりますが、一般的な目安を紹介します。なお、以下の金額はあくまで目安であり、実際の費用はメーカーや修理内容によって変動します。詳細は各メーカーの公式サイトで確認してください。
洗濯機
排水系のトラブルや基板交換など、修理内容によって費用に大きな差があります。軽微な部品交換であれば1万円台で済むこともありますが、基板交換になると数万円かかるケースもあります。
排水まわりのニオイやつまりは、日頃の槽洗浄である程度予防できるといわれています。定期的なお手入れを習慣にしておくのも1つの手です。
エアコン
ガス漏れの補充や基板修理など、エアコンの修理は費用が高くなりがちです。購入から10年以上経過したモデルは、部品の在庫がない場合もあるので、修理できるかどうかの確認が先決です。
冷蔵庫
冷えが悪くなった場合、コンプレッサーの故障が原因だと修理費が高額になりやすいです。パッキンの劣化やサーモスタットの交換であれば比較的安価で修理できます。
電子レンジ・オーブンレンジ
マグネトロン(電波を発生させる部品)の交換が必要な場合は費用がかさむことがあります。扉やターンテーブルの不具合程度であれば比較的安く済みます。
- 修理を依頼する前に、メーカーの修理費用シミュレーターを利用するのがおすすめ
- 出張修理は別途出張費がかかることが多い
- 見積もり後にキャンセルできるかどうかも事前に確認する
- 部品の保有期間はメーカー・製品によって異なる(一般的に製造終了後6〜9年程度)
メーカー保証と延長保証の違い
メーカー保証(通常1年)
ほとんどの家電には、購入日から1年間のメーカー保証がついています。保証期間内に通常の使用で発生した故障であれば、無償で修理してもらえます。ただし、落下や水濡れなど使用者の過失による故障は保証対象外です。
なお、冷蔵庫のコンプレッサーやエアコンの圧縮機など、主要部品は5年保証がついているケースもあります。保証書の記載を確認してみてください。
家電量販店の延長保証(3〜10年)
家電量販店で購入する際に加入できる延長保証は、メーカー保証が切れた後も修理費をカバーしてくれるサービスです。保証の内容は店舗によって異なり、「何度でも修理可能」「修理金額の上限あり」「年数が経つと保証額が減額される」など、条件に違いがあります。
高額な家電(冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど)は延長保証に入っておくと安心です。
もし買い替えも視野に入れているなら、省エネ性能が上がった最新モデルの相場をあわせて見ておくと、修理か買い替えかの判断がしやすくなります。

修理と買い替え、どっちがお得?
修理がおすすめのケース
- 購入からまだ3〜5年程度の比較的新しい製品
- 軽微な故障で修理費用が低額で済む場合
- 上位モデルでまだ十分に使える性能がある場合
買い替えがおすすめのケース
- 購入から7年以上経過している
- 修理費用が購入価格の半額以上かかる
- 部品の在庫がなく、修理自体ができない
- 最新モデルのほうが省エネ性能が大幅に向上している
特にエアコンや冷蔵庫は省エネ性能の進化が著しいため、古い機種を修理して使い続けるよりも、最新モデルに買い替えたほうが電気代の差額で元が取れるケースもあります。
買い替えを選ぶ場合は、古い家電をどう手放すかも決めておく必要があります。冷蔵庫や洗濯機のように運び出しが大変な家電は、不用品回収サービスのECOクリーンに相談する方法があります。現地で無料見積りを行い、作業前に料金を案内すると公式に記載されています。家電リサイクル法の対象品の扱いは、見積りの段階で確認しておくと安心です。

保証期間内であっても、製品の改造、商用利用、天災による故障などは保証対象外になることがあります。保証書の免責条項は必ず確認しておきましょう。
修理費用を抑えるためのコツ
日頃のメンテナンスで故障を予防する
エアコンのフィルター掃除、洗濯機の槽洗浄、冷蔵庫のパッキン清掃など、日頃のメンテナンスをきちんと行うことで故障のリスクを減らせます。予防にかかるコストは、修理費用に比べればはるかに安いものです。
複数の修理業者から見積もりを取る
保証期間外の修理の場合、1社だけでなく複数の業者から見積もりを取ることで、相場を把握できます。ただし、メーカー純正の修理と民間業者の修理では品質に差が出ることもあるので、価格だけで判断しないようにしましょう。
購入時に延長保証を活用する
高額な家電を購入する際は、延長保証への加入を検討しましょう。家電量販店の延長保証は商品価格の3〜5%程度で加入できることが多く、数十万円の家電が故障した際の出費を考えれば保険料としてはリーズナブルです。特にドラム式洗濯機やエアコンなど、修理費用が高額になりがちな家電は延長保証に入っておく価値があります。
購入記録をデジタルで管理する
保証書やレシートを紙で管理していると、いざというときに見つからないことがあります。購入時にスマホで保証書・レシートを撮影してクラウドに保存しておくと、修理依頼がスムーズです。購入日・購入店・保証期間をスプレッドシートにまとめておくのも効果的です。
保証書や取扱説明書がたまってきた方には、書類をまとめてデータ化できるコンパクトなスキャナーという選択肢もあります。
Q&A|家電修理でよくある疑問
Q. 保証期間内なのに有償修理と言われたら?
保証期間内でも、使用上の過失や保証書に記載された免責事項に該当する場合は有償になることがあります。納得できない場合は、保証書の内容を確認したうえで消費者センターに相談するのも1つの方法です(国民生活センター)。
Q. 修理に出す前にデータのバックアップは必要?
スマートテレビやパソコンなど、データを保存している家電の場合はバックアップが必要です。修理の過程で初期化される可能性があるので、事前にデータを外部に保存しておきましょう。
Q. 修理中の代替品は借りられる?
メーカーや家電量販店によっては、修理期間中に代替品を貸し出してくれるサービスがあります。特にエアコンや冷蔵庫など生活に欠かせない家電の場合は、修理依頼時に相談してみてください。


まとめ|故障に備えて保証内容を把握しておこう
家電の故障は避けられないものですが、事前に保証内容を把握しておくことで、いざというときの出費を最小限に抑えられます。購入時に延長保証に加入する、保証書やレシートをきちんと保管する、日頃のメンテナンスを怠らない。この3つを心がけるだけで、家電トラブルへの備えは万全です。
修理か買い替えかで迷ったときは、製品の経過年数と修理費用のバランスを見て判断しましょう。古い家電を無理に修理するよりも、省エネ性能の高い最新モデルに切り替えたほうがトータルでお得になることも少なくありません。
修理に関する最新情報は、一般財団法人家電製品協会の公式サイトで確認できます。また、消費者トラブルに関する相談は国民生活センターで受け付けています。
家電は買うと金額がかかり、使う期間が短いと処分の手間も出てきます。買う前に借りて確かめたい、短い期間だけ使いたいという場合は、かして!どっとこむのように家電や家具を借りる選択肢もあります。1品・30日から借りられると公式サイトに案内されています。料金や条件は公式サイトで確認できます。





