まとめ買いした食材や作り置きのおかずを、できるだけ長くおいしい状態で保存したいと思ったことはありませんか。ラップや保存袋で密封しても、空気に触れることで酸化や乾燥が進み、風味が落ちてしまうのは避けられません。
そんな悩みを解決してくれるのが、家庭用の真空パック機(フードシーラー)です。食品を入れた袋から空気を抜いて密封することで、冷蔵保存で通常の3〜5倍、冷凍保存なら冷凍焼けを防いでさらに長期の保存が可能になります。
この記事では、家庭用真空パック機の選び方とおすすめモデルを紹介します。食品ロスの削減にもつながるので、エコな暮らしを目指す方にもおすすめの家電です。

真空パック機でできること
真空パック機は食品保存だけでなく、実は様々な用途に活用できます。
- 食品の長期保存:肉、魚、野菜、チーズなどを真空パックして冷凍・冷蔵保存。鮮度を長くキープできる
- 低温調理(スーヴィード):真空パックした食材をお湯につけて調理する低温調理にも活用可能
- まとめ買い食材の小分け:大容量パックの肉を1回分ずつ小分けにして真空保存
- マリネ・味付け:真空状態にすることで調味料が食材に染み込みやすくなる
- 食品以外の保存:シルバーアクセサリーの変色防止、衣類の圧縮収納などにも使える
真空パックによる保存期間の目安
- 肉類:冷蔵で5〜7日、冷凍で6ヶ月〜1年
- 魚介類:冷蔵で3〜5日、冷凍で6ヶ月程度
- 野菜:冷蔵で1〜2週間
- チーズ:冷蔵で4〜8ヶ月
※あくまで目安です。食品の状態や保存環境により異なります。
真空パック機の種類
据え置きタイプ
据え置きタイプは吸引力が強く、食品保存に本格的に取り組みたい方向けです。70〜80kPaの脱気力でしっかり空気を抜けるため、肉や魚の長期保存に適しています。本体サイズはやや大きめですが、キッチンのカウンターに常設しておけば毎日の食品保存がスムーズになります。
ハンディタイプ
片手で持てるコンパクトなタイプです。引き出しに収納でき、キッチンが狭い一人暮らしの方にもぴったりです。専用のジッパーバッグに本体を当ててボタンを押すだけの簡単操作が魅力。ただし据え置きタイプに比べると脱気力はやや弱めです。
チャンバー式
業務用として使われることが多いタイプですが、家庭向けのコンパクトモデルも登場しています。液体物もこぼさずに真空パックできるのが強みです。ただし価格帯は高めなので、一般的な家庭利用なら据え置きタイプで十分でしょう。

真空パック機の選び方
1. 脱気力(吸引力)
家庭用の真空パック機は脱気力が70〜80kPa程度のモデルが主流です。脱気力が高いほどしっかり空気を抜けるため、保存効果も高くなります。肉や魚の長期保存を目的とするなら、70kPa以上のモデルを選びましょう。
2. 専用袋が必要か市販袋が使えるか
メーカー専用袋のみ対応のモデルと、市販のナイロンポリ袋が使えるモデルがあります。専用袋不要のモデルはランニングコストを抑えられるため、長く使うならこちらがおすすめです。専用袋は1枚あたり30〜50円程度、市販袋なら1枚10〜20円程度とコストの差は大きいです。
3. シール機能の有無
真空脱気だけでなく、シール(熱圧着)のみの機能があると、開封済みのお菓子の袋を再密封するなどの使い方もできます。日常的に袋を密封できるので意外と便利です。
4. 液体対応かどうか
スープやマリネ液など、液体を含む食品を真空パックしたい場合は、液体対応モデルを選ぶ必要があります。非対応モデルで液体物を吸引すると、本体内部に液体が入り込んで故障の原因になります。
5. 連続使用回数
一度にたくさんの食品を真空パックしたい場合は、連続使用回数もチェックしましょう。安価なモデルは連続3〜5回で休憩が必要なことがありますが、上位モデルなら10回以上の連続使用に対応しています。まとめ買いした食材を一気にパックしたいなら、連続使用回数の多いモデルが便利です。
ランニングコストの比較
- メーカー専用袋:1枚30〜50円(20cmあたり)
- 市販ナイロンポリ袋:1枚10〜20円
- 専用ロール袋を自作カット:1枚15〜25円
月に30回使うと仮定すると、専用袋と市販袋では年間で4,000〜8,000円の差が出ます。
おすすめの真空パック機
フードセーバー FM2010
真空パック機の定番ブランド「フードセーバー」のエントリーモデルです。ワンタッチで脱気からシールまで自動で行ってくれる操作性の良さが魅力。専用バッグやキャニスターも豊富に揃っており、初めての真空パック機にぴったりです。脱気力も高く、肉や魚の長期保存にしっかり対応します。
アイリスオーヤマ 真空パック フードシーラー VPF-385T
コスパに優れたアイリスオーヤマの真空パック機です。脱気と熱シールをワンタッチ操作で完了でき、操作が簡単。市販のナイロンポリ袋にも対応しているため、ランニングコストを抑えて使えるのが嬉しいポイントです。本体もコンパクトでキッチンに置きやすいデザインです。
アイリスオーヤマの真空パック機を買う場所を迷うなら、公式通販の「アイリスプラザ」も見ておく価値があります。食品や日用品も扱う総合型の通販サイトで、1件の商品代金が3,980円(税込)以上なら送料はかかりません。会員登録は無料で、ポイントやクーポンの仕組みもあります。細かな条件は公式サイトで確認できます。

BONABONA 真空パック器 BZ-V34
コンパクトなボディに本格的な脱気性能を搭載したモデルです。専用ロール袋付きですぐに使い始められるのが嬉しいポイント。操作ボタンは3つだけのシンプル設計で、機械が苦手な方でも迷わず使えます。シール機能のみの使用もできるため、食品以外の袋の密封にも便利です。
ハンディタイプ ショップジャパン ダッキー
片手で持てるコンパクトなハンディタイプの真空パック機です。専用のジッパーバッグに本体を当ててボタンを押すだけで脱気完了。引き出しに入るサイズ感なので収納に困りません。日常的にサッと使いたい方におすすめです。充電式なのでコードレスで使えるのもメリットです。
サンコー 真空パック器 SINPAKLI
液体物の真空パックにも対応したモデルです。マリネ液やスープを入れた状態でも液体が本体に入り込みにくい設計になっているため、料理の下ごしらえにも活用しやすいです。吸引力の強さも調整できるので、やわらかい食材にも対応できます。
おすすめの選び方まとめ
- 本格的な食品保存ならフードセーバー FM2010
- コスパ重視ならアイリスオーヤマ VPF-385T
- 初心者でも簡単ならBONABONA BZ-V34
- 手軽さ重視ならショップジャパン ダッキー
- 液体物も真空パックしたいならサンコー SINPAKLI


真空パック機を使う際の注意点
尖ったものはパックしない
骨付き肉や甲殻類など、尖った部分がある食材はそのまま真空パックすると袋に穴が空いて真空状態が保てなくなることがあります。キッチンペーパーで尖った部分を包んでからパックするか、骨を取り除いてからパックしましょう。
袋の口周辺は清潔に
シール部分に食材のカスや水分が付いていると、しっかり密封できません。袋の開口部から2〜3cm程度は食材が触れないようにスペースを空けておくのがきれいにシールするコツです。
液体物は凍らせてからパック
液体対応でないモデルの場合、スープやソースを保存したいときは、まず保存容器で凍らせてから固形状態で真空パックすると上手にできます。完全に凍らせるのがポイントです。
高温の食品は冷ましてから
調理直後の熱い食品をそのままパックすると、蒸気でシール部分が密封できなかったり、袋が変形したりすることがあります。必ず粗熱を取ってからパックするようにしましょう。
真空パックしても細菌の増殖を完全に防げるわけではありません。冷蔵・冷凍の適切な温度管理は引き続き行ってください。特にボツリヌス菌は酸素のない環境で増殖するため、常温での長期放置は避けてください。


真空パック機の活用テクニック
下味冷凍で時短調理
肉に調味料で下味をつけてから真空パックして冷凍する「下味冷凍」は、忙しい平日の夕食準備に大活躍します。真空状態で味が染み込みやすくなるため、通常の漬け込みより短時間でしっかり味がつきます。
コストコ食品の小分け保存
コストコなどで購入した大容量パックの肉や魚を、1回分ずつ小分けにして真空パックしておけば、必要な分だけ解凍して使えます。大容量を買ったほうがお得でも、使い切れずに捨ててしまっては本末転倒。真空パック機があれば安心してまとめ買いができます。
お菓子の湿気防止
開封済みのせんべいやクッキーを真空パック機のシール機能で密封すれば、湿気って食感が悪くなるのを防げます。おつまみやスナック菓子の保存にも重宝します。
よくある質問(Q&A)
Q. 真空パック機の電気代はどれくらい?
A. 1回の脱気・シール作業は数十秒で終わるため、電気代は1回あたり1円以下です。ほぼ無視できるレベルの消費電力です。
Q. 専用袋と市販袋、どちらがおすすめ?
A. 品質面では専用袋が安定していますが、コスト面では市販のナイロンポリ袋が圧倒的にお得です。市販袋対応モデルなら長期的なランニングコストを大幅に抑えられます。
Q. 野菜も真空パックできる?
A. できますが、葉物野菜などやわらかい食材は強い脱気で潰れてしまうことがあります。吸引力を調整できるモデルなら、弱めの脱気設定で優しくパックできます。
Q. 真空パック機はうるさい?
A. 脱気中はモーター音がしますが、作業時間は10〜30秒程度なので、長時間の騒音にはなりません。夜間の使用も気にならないレベルです。
真空パックで冷凍保存する食材が増えると、停電のときに冷凍庫の中身が気になるという方もいるかもしれません。備えのひとつとして、ポータブル電源のJackeryという選択肢もあります。冷蔵庫のように動き始めに大きな電力が必要な家電もあるため、容量と出力は公式サイトで確認してください。



まとめ
真空パック機は、食品の鮮度を長持ちさせ、食品ロスを減らしてくれる実用的な家電です。まとめ買い派や作り置き派にとっては、一度使うと手放せなくなる便利さがあります。
据え置きタイプかハンディタイプか、専用袋が必要か市販袋でOKかを基準に、ライフスタイルに合ったモデルを選んでみてください。食費の節約と食生活の質の向上を同時に叶えてくれるアイテムです。


参考リンク:フードセーバー公式サイト | アイリスオーヤマ公式サイト | ショップジャパン公式サイト
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