キッチンのガスコンロが古くなってきた、火力にムラが出てきた、グリルの汚れが落ちなくなった――ビルトインガスコンロの交換時期を感じている方も多いのではないでしょうか。
記事執筆時点では、リンナイ・ノーリツ・パロマの国内3大メーカーがビルトインガスコンロ市場をリードしています。各メーカーによって得意分野やデザインの方向性が異なるため、自分のキッチンや調理スタイルに合ったモデルを選ぶことが大切です。
この記事では、ビルトインガスコンロの選び方と主要メーカーの特徴、注目モデルを紹介します。交換の参考にしてみてください。
ビルトインガスコンロの選び方 5つのポイント
1. 天板の素材
ビルトインガスコンロの天板(トッププレート)は、主に「ガラストップ」「ガラスコート」「ホーロー」「フッ素コート」の4種類があります。
- ガラストップ:耐熱性・耐久性が高く、汚れもサッと拭き取れる。傷がつきにくく見た目も美しい。価格帯は高め
- ガラスコート:鋼板にガラスコーティングを施したタイプ。ガラストップに近い見た目で価格は控えめ
- ホーロー:丈夫で価格が手頃。ただし傷がつくとサビが出ることも
- フッ素コート:汚れが落ちやすいが、コーティングが経年劣化しやすい
お手入れの楽さと見た目を重視するなら、ガラストップがおすすめです。
2. 天板の幅(60cm or 75cm)
ビルトインガスコンロの天板幅は60cmと75cmの2サイズが一般的です。75cmタイプはバーナー間隔が広く大きな鍋を並べて使いやすいのがメリットですが、キッチンの調理スペースがその分狭くなります。60cmタイプはコンパクトで調理スペースを確保しやすく、狭いキッチンに向いています。
3. グリル機能
最近のビルトインガスコンロは、魚焼きだけでなくグリルでパンを焼いたりピザを作ったりと、多機能グリルが増えています。両面焼きグリルなら裏返す手間が不要で、庫内もフラットで洗いやすい構造のモデルが人気です。
「ダッチオーブン対応」のグリルなら、オーブン料理まで1台でこなせます。
4. 安全機能
すべてのビルトインガスコンロにはSiセンサー(安全センサー)が搭載されており、鍋底の温度を感知して過熱を防ぎます。それに加えて以下の安全機能があるとさらに安心です。
- 消し忘れ消火機能
- 焦げ付き消火機能
- 鍋なし検知機能
- チャイルドロック
5. ガスの種類(都市ガス or プロパンガス)
購入前に自宅のガスが「都市ガス(12A/13A)」か「プロパンガス(LP)」かを必ず確認してください。同じモデルでもガスの種類によって対応品番が異なり、間違えると使用できません。ガスメーターに記載されているか、ガス会社に確認すれば教えてもらえます。
- お手入れ重視ならガラストップ天板
- 天板幅は75cmが使いやすいが、スペースとの兼ね合いで判断
- ガスの種類(都市ガス/プロパン)の確認は最優先

主要3メーカーの特徴比較
リンナイ
ビルトインガスコンロのシェアトップクラスのメーカーです。「デリシア」「リッセ」「マイトーン」とグレード別に充実したラインナップを持っています。デリシアシリーズはザ・ココットという専用容器を使ったグリル調理が特徴で、煮物やパンまでグリルで作れます。清掃性の高さにも定評があり、天板からバーナーまわりまで汚れが溜まりにくい設計が施されています。
ノーリツ
ノーリツは「プログレ」「ピアット」シリーズを展開しています。プログレシリーズには、通常のバーナーに加えてマルチグリルが搭載されており、グリルでの調理バリエーションが豊富なのが魅力です。天板にはガラストップに親水性コーティングを施した製品もあり、汚れが浮き上がるためサッと拭くだけできれいになります。
パロマ
パロマは「グランドシェフ」「フェイシス」シリーズを展開しています。デザイン性の高さに定評があり、キッチンのインテリアにこだわる方に人気です。カラーバリエーションも豊富で、自分のキッチンに合った見た目を選べます。遠赤外線グリルで食材をふっくら焼き上げる技術にも力を入れています。価格帯も幅広く、手頃なモデルからハイエンドモデルまで揃っているため、予算に応じて選びやすいのも魅力です。

ビルトインガスコンロの交換にかかる費用
本体価格の目安
ビルトインガスコンロの本体価格は、グレードによって大きく異なります。
- スタンダードモデル:3〜6万円
- ミドルモデル:6〜12万円
- ハイグレードモデル:12〜25万円
工事費の目安
既存のビルトインガスコンロからの交換工事は、1〜2万円程度が相場です。ガス管の接続変更がなければ30分〜1時間で完了します。ガスの種類変更や配管の延長が必要な場合は追加費用がかかることがあります。
交換工事は必ずガス機器設置資格を持った業者に依頼しましょう。DIYでのガス工事は法律で禁止されています。
ビルトインガスコンロの交換はガス工事を伴うため、必ず有資格者に依頼してください。無資格でのガス工事はガス事業法により禁止されており、ガス漏れや火災の原因になります。交換できるくんの比較ページでは、工事費込みの価格比較も掲載されています。
ビルトインガスコンロのお手入れのコツ
天板は毎日サッと拭く
調理後に天板がまだ温かいうちに、濡れた布巾でサッと拭き取るのが最も効率的です。汚れが冷えて固まる前に拭き取ることで、ゴシゴシこする手間が省けます。
バーナーまわりは週1回
バーナーキャップやバーナーリングは取り外せるモデルが多いので、週に1回は外して中性洗剤で洗いましょう。目詰まりを放置すると炎の形が不均一になり、燃焼効率が落ちる原因になります。
グリルは使うたびに洗う
グリルの焼き網や受け皿は、使用後すぐに洗うのが鉄則です。魚の脂やたれが固まると落ちにくくなるため、調理後の余熱があるうちにお湯で洗い流すと楽に汚れが落ちます。
五徳はつけ置き洗いが効果的
五徳(ゴトク)に付いた焦げ付きは、重曹を溶かしたお湯に30分ほどつけ置きしてからスポンジでこすると、力を入れずにきれいに落とせます。頑固な汚れには重曹ペースト(重曹3:水1の割合で混ぜたもの)を塗り込んでラップで覆い、しばらく放置してから洗うと効果的です。
天板やグリルの汚れが落としきれないときは、ハウスクリーニングを頼むという方法もあります。おそうじ革命は、キッチンやお風呂、エアコンなど家の気になる箇所だけを依頼することも可能と、公式サイトで案内されているハウスクリーニングのブランドです。料金や対応範囲は箇所ごとに異なるため、詳しくは公式サイトで確認できます。

キッチン家電の選び方全般についてはこちらの記事も参考にしてみてください。





Q&Aコーナー
Q. ビルトインガスコンロの寿命はどのくらい?
一般的には10〜15年程度が交換の目安とされています。点火しにくくなった、火力が安定しない、異臭がするなどの症状が出たら、早めに交換を検討しましょう。年数だけでなく、使用頻度や手入れの状態によっても寿命は変わります。
Q. ビルトインガスコンロをIHに変更できる?
ガスコンロからIHクッキングヒーターへの変更は可能ですが、200V電源の引き込み工事やガス管の撤去工事が必要になります。費用は工事内容によりますが、10〜20万円程度が目安です。マンションの場合は管理組合への届け出が必要なケースもあるため、事前に確認しておきましょう。卓上IHクッキングヒーターなら工事不要で導入できるため、まずは試してみたい方にはそちらがおすすめです。



Q. どこで買うのがお得?
ビルトインガスコンロは「本体+工事費込み」のセット価格で比較するのが賢い買い方です。ガス会社・リフォーム会社・ネット通販(工事付き)など、複数の見積もりを取って比較するのがおすすめです。生活堂のガスコンロ比較ページでは、主要モデルの工事費込み価格が一覧で確認できます。
Q. ビルトインガスコンロの天板は何色がおすすめ?
ブラックやダークグレーは高級感があり、汚れが目立ちにくいのがメリットです。ホワイトやシルバーは明るい印象でキッチンが広く見えますが、油汚れが目立ちやすい面もあります。システムキッチンの天板やカウンターの色と合わせると、全体の統一感が出てすっきりした印象になります。パロマの「フェイシス」シリーズなどはカラーバリエーションが豊富なので、好みの色を選びやすいです。
Q. グリルを使わない場合、グリルなしモデルはある?
グリルレスのビルトインガスコンロも一部メーカーから販売されています。グリルがない分、本体の高さが低くなり、グリル下のスペースを収納として使えるメリットがあります。ただし選択肢は限られるため、グリル付きモデルで「使わない」選択をするケースが多いです。最近のグリルは汚れにくい設計が進化しているので、試しに使ってみると意外な便利さに気づくかもしれません。電気圧力鍋やホットクックとの使い分けで、キッチンの調理効率をさらに上げたい方はこちらの記事もどうぞ。



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