健康診断で「血圧が高め」と指摘されたことはありませんか。日本では約4,300万人が高血圧と推定されており、まさに国民病のひとつです。しかし、血圧は病院で測るときだけ高くなる「白衣高血圧」や、逆に病院では正常なのに普段は高い「仮面高血圧」のケースもあり、病院の測定だけでは実態がつかめないことがあります。
だからこそ、家庭用血圧計で毎日の血圧を記録することが正確な健康管理の第一歩になります。日本高血圧学会も「家庭血圧」の測定を強く推奨しています。
この記事では、家庭用血圧計の種類や選び方、正確に測るためのポイント、おすすめモデルまで詳しく解説します。自分に合った血圧計を見つけて、日々の健康管理を始めましょう。
家庭用血圧計の種類は3タイプ
家庭用血圧計は大きく分けて「上腕式(カフ巻きつけ型)」「上腕式(アームイン型)」「手首式」の3タイプがあります。測定精度や使い勝手に違いがあるため、用途に合ったタイプを選ぶことが大切です。
上腕式(カフ巻きつけ型)
家庭用血圧計として最も推奨されているタイプです。上腕にカフ(腕帯)を巻き付けて測定します。心臓に近い位置で測るため測定精度が高く、医療機関で使われる血圧計と同じ原理で動作します。
価格は5,000〜15,000円程度が中心で、バリエーションも豊富です。初めて家庭用血圧計を購入する方には、まずこのタイプを検討することをおすすめします。
上腕式(アームイン型)
本体に腕を通すだけで測定できるタイプです。カフの巻き方による測定誤差が発生しないため、誰が使っても安定した測定が可能です。病院の待合室に設置されている自動血圧計に近い使い心地で、高齢者にも扱いやすいのがメリットです。
ただし、本体が大きく、価格も1万5,000〜3万円程度と高めです。設置スペースの確保も必要になります。
手首式
手首にカフを巻いて測定するコンパクトなタイプです。持ち運びに便利で、旅行先や職場でも気軽に使えます。価格も3,000〜8,000円程度と手頃です。
ただし、手首の細い血管で測定するため、上腕式に比べると測定位置や姿勢の影響を受けやすく、誤差が出やすいデメリットがあります。正確性を重視するなら上腕式が推奨されます。

血圧計選びで押さえるべき6つのポイント
1. 測定精度の信頼性
血圧計は医療機器です。購入時は「管理医療機器」の表示があるか確認しましょう。オムロンやテルモなど、国内の大手医療機器メーカーの製品を選ぶのが安心です。安価な無名メーカーの製品は測定精度に不安がある場合があります。
2. カフのフィット感
カフが腕にぴったりフィットしないと、正確な測定ができません。上腕の太さに合ったカフサイズを選びましょう。多くのモデルは腕周17〜36cm程度に対応していますが、腕が太い方は対応サイズの広いモデルを選ぶ必要があります。
「巻きやすさ」も重要なポイントです。硬いカフは巻きにくく、特に高齢者や片手で操作する方には不便です。軟らかくフィットしやすいカフを採用したモデルがおすすめです。
3. メモリー機能(測定値の記録)
毎日の血圧を記録して変化を追跡するには、メモリー機能が必要です。最低でも60回分、できれば90〜100回分の測定値を保存できるモデルが便利です。2人分のデータを個別に記録できるモデルなら、夫婦で1台を共有することも可能です。
4. スマホ連携(Bluetooth対応)
Bluetooth対応のモデルなら、測定データを専用アプリに自動転送してスマホで管理できます。グラフで血圧の推移を視覚的に確認できたり、かかりつけ医に測定履歴を見せやすくなったりするメリットがあります。
5. 不整脈検知機能
測定中に脈の乱れ(不整脈)を検知すると、画面にマークが表示される機能です。不整脈は自覚症状がないことが多いため、血圧測定のついでにチェックできるのは便利です。ただし、あくまで参考値であり、正式な診断は医師に相談してください。
6. 電源方式
家庭用血圧計の電源は「乾電池式」「ACアダプター式」「充電式」があります。毎日測定するならACアダプター対応モデルが電池交換の手間がなくて便利です。持ち運び用には乾電池式が適しています。
おすすめの家庭用血圧計モデル
オムロン HCR-7612T2(上腕式カフ型)
オムロンの血圧計は、家庭用血圧計の国内シェアトップを誇る信頼のブランドです。HCR-7612T2はBluetooth対応で、測定データを「OMRON connect」アプリに自動転送。スマホでグラフ管理ができます。
「フィットカフ」は腕に巻いたときに正しい位置を示すガイドマーク付きで、巻き方の個人差による誤差を最小限に抑えます。2人分のメモリー機能を搭載し、100回分×2人分のデータを記録できます。朝と夜の平均値を自動計算してくれるのも便利な機能です。
テルモ ES-W5200ZZ(上腕式カフ型)
テルモの血圧計は、医療の現場で培われた測定技術がベースです。独自の「ダブルカフ方式」により、カフ内部の2つの気室が均一に加圧し、安定した測定を実現しています。
操作はボタンひとつで測定開始。大きくて見やすい表示画面は、視力が衰えてきた高齢者にも好評です。メモリーは90回分×2人分。ACアダプターと乾電池の両方に対応しているため、自宅ではACアダプター、持ち出し時は乾電池と使い分けられます。
オムロン HEM-6235(手首式)
手首式で選ぶなら、オムロンのHEM-6235が候補に入ります。手首式の弱点である「測定位置のブレ」を軽減する「正確測定サポート機能」を搭載。手首が心臓の高さに正しく位置しているかをセンサーが検知し、画面のガイドで教えてくれます。
本体重量は約100gと非常に軽量で、出張カバンに入れても気にならないサイズです。Bluetooth対応でスマホ連携も可能。手首式の便利さと測定精度を両立したモデルです。

血圧を正確に測るための5つのルール
どんなに精度の高い血圧計を使っても、測り方が間違っていては正しい値は出ません。日本高血圧学会が推奨する家庭血圧の測定方法に基づいて、正しい測り方を確認しましょう。
1. 朝と夜の1日2回測定する
朝は起床後1時間以内、排尿後、朝食前、服薬前に測定するのが基本です。夜は就寝前に測定します。血圧は1日の中で変動するため、朝と夜の2回測定して記録することで、自分の血圧パターンを正確に把握できます。
2. 座った状態で1〜2分安静にしてから測る
椅子に座り、背もたれに背中をつけ、足は組まずに床につけた状態で1〜2分間安静にしてから測定します。運動直後や入浴直後の測定は避けてください。
3. カフは心臓と同じ高さに
上腕式の場合、カフを巻いた腕をテーブルの上に置き、カフの位置が心臓とほぼ同じ高さになるようにします。手首式の場合は、手首を心臓の高さに合わせて測定します。
4. 毎回同じ腕で測る
左右の腕で血圧が異なることがあるため、毎回同じ腕で測定しましょう。一般的には左腕での測定が推奨されていますが、初回は両腕を測って差がある場合は高い方の腕で測定を続けてください。
5. 2回測定して平均値を記録する
1回の測定では誤差が出ることがあるため、2回連続で測定してその平均値を記録するのが理想的です。多くの血圧計には2回測定の平均値を自動計算する機能が搭載されています。
記録を紙で残しておきたい方は、血圧手帳を1冊用意しておくと診察時にそのまま見せられます。
家庭で測定した血圧が「上135/下85mmHg以上」の場合は、高血圧の可能性があります。継続的に高い値が出る場合は、測定記録を持参してかかりつけ医に相談してください。血圧計はあくまで健康管理のためのツールであり、診断や治療の代わりにはなりません。
血圧計のお手入れと寿命
血圧計は精密な医療機器です。適切に管理して、測定精度を維持しましょう。
カフは汗や汚れが付きやすいため、定期的に乾いた布で拭き取りましょう。水洗いは機種によって可否が異なるため、取扱説明書を確認してください。
血圧計の耐用年数は一般的に5〜7年とされています。経年劣化によりセンサーの精度が落ちる場合があるため、「病院での測定値と家庭の測定値が大きくずれる」と感じたら買い替えを検討しましょう。
血圧計を買い替えるときは、使わなくなった古い家電や不用品の置き場所に困ることがあります。そうしたときの選択肢のひとつが、不用品回収サービスのECOクリーンです。全国対応で、現地での見積りは無料、出張料はかからず作業料金のみと公式に案内されています。点数ごとの条件は公式で確認できないため、見積りの際にご確認ください。

厚生労働省のe-ヘルスネット「高血圧」(現在は厚生労働省 健康日本21アクション支援システムに統合)のページでは、高血圧のリスクや予防法について詳しく解説されています。血圧計を購入したら、まず正しい知識を身につけることから始めましょう。


血圧が気になったら生活習慣の見直しも
血圧計で測定を始めると、日々の生活習慣が血圧にどう影響するかが実感できるようになります。減塩、適度な運動、十分な睡眠、ストレス管理は高血圧の予防・改善に効果があるとされています。
特に食塩の摂取量を1日6g未満に抑えることは、日本高血圧学会が推奨する基本的な生活習慣改善の柱です。外食やコンビニ食が多い方は、栄養成分表示のナトリウム量をチェックする習慣をつけてみてください。
厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報では、食事・運動・禁煙など幅広い健康管理情報が提供されています。血圧計の購入をきっかけに、トータルでの健康管理を始めてみましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. 家庭用血圧計と病院の血圧計で数値が違うのはなぜですか?
A. 病院では緊張して血圧が上がる「白衣高血圧」が原因であることが多いです。家庭用血圧計の値のほうがリラックスした状態での実態に近い値とされており、日本高血圧学会も家庭血圧を重視する方針を示しています。
Q. 血圧計はいつ買い替えるべきですか?
A. 一般的な耐用年数は5〜7年です。「表示がおかしい」「カフからの空気漏れがある」「病院の測定値との差が大きくなった」と感じたら買い替えのタイミングです。カフ(腕帯)は消耗品で、2〜3年での交換が推奨されています。
Q. 手首式は正確ではないのですか?
A. 上腕式に比べると測定位置の影響を受けやすいため、誤差が出やすい傾向があります。ただし、正しい測定姿勢を守れば実用的な精度で測定可能です。携帯性を重視するなら手首式も十分な選択肢です。
Q. 血圧計でコレステロールや血糖値も測れますか?
A. 血圧計で測定できるのは血圧と脈拍のみです。コレステロールや血糖値は別の検査が必要です。最近は家庭用の血糖値測定器も販売されていますが、血圧計とは別の機器になります。
Q. 若い人でも血圧計は必要ですか?
A. 高血圧は30代から増え始め、自覚症状がないまま進行します。家族に高血圧の方がいる場合や、生活習慣に不安がある場合は、年齢に関係なく定期的な測定をおすすめします。早期発見が将来の脳卒中や心臓病の予防につながります。


家電は買うと金額がかかり、使う期間が短いと処分の手間も出てきます。買う前に借りて確かめたい、短い期間だけ使いたいという場合は、かして!どっとこむのように家電や家具を借りる選択肢もあります。1品・30日から借りられると公式サイトに案内されています。料金や条件は公式サイトで確認できます。





